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【経緯と思い|海外で活躍する日本人】
ヒト・モノ・情報が全世界をあっという間に飛び交う、そんなグローバル時代に突入しました。国が異なれば文化・民族・言語等、日本国内とは大きく異なる環境・状況が存在します。
そこで、海外で活躍している日本人プレイヤーの方々に失敗談・苦労話・抱える不安・成功談等の体験談を共有して頂きました。もっと海外について多くの方に知ってもらう機会を増やしたい。海外で挑戦する若いチカラを増やしたい。素晴らしい日本を創っていってもらいたい!そんな思いから始まりました。
ヒト・モノ・情報が全世界をあっという間に飛び交う、そんなグローバル時代に突入しました。国が異なれば文化・民族・言語等、日本国内とは大きく異なる環境・状況が存在します。
そこで、海外で活躍している日本人プレイヤーの方々に失敗談・苦労話・抱える不安・成功談等の体験談を共有して頂きました。もっと海外について多くの方に知ってもらう機会を増やしたい。海外で挑戦する若いチカラを増やしたい。素晴らしい日本を創っていってもらいたい!そんな思いから始まりました。
<PROFILE>
海外で活躍する日本人:荒島 由也さん
場所:ベトナム(ホーチミン)
所属:Star Kitchen CEO & Founder
業界:飲食・サービス
特徴:スイーツを切り口に、将来の夢へ走り続ける
海外で活躍する日本人:荒島 由也さん
場所:ベトナム(ホーチミン)
所属:Star Kitchen CEO & Founder
業界:飲食・サービス
特徴:スイーツを切り口に、将来の夢へ走り続ける
LIFEWORK
ベトナムで起業した理由とは?
私は将来的に政治家になりたいと思っているのですが、そのためには何か秀でた所や資金がなければいけません。どうしたら政治家になれるかと考えた時に、サラリーマンをしていたらお金を貯めるのに何年もかかるため、自身で会社を経営した方が良いんじゃないかと思いました。
そこでまず成長している市場でビジネス展開をしようと考えました。東南アジアを一通り回って検討したところ、ベトナムは経済的に豊かになりつつあって、ビジネスをするのに丁度良いと思い、ベトナムに決めました。
そこでまず成長している市場でビジネス展開をしようと考えました。東南アジアを一通り回って検討したところ、ベトナムは経済的に豊かになりつつあって、ビジネスをするのに丁度良いと思い、ベトナムに決めました。
海外に対する不安はありましたか?
高校生の時に初めて海外へ出た時は、多少の不安はありました。でも、それも慣れてきますよ。
大学在学時は発展途上国でのソーシャルビジネスに興味があり、機会があって、バングラデシュにあるグラミン銀行の関連機関であるマイクロファイナンス事業でインターンを半年間ほどしたのですが、その時の印象が強すぎました。
バングラディッシュの現地の言葉が話せるわけではなかったし、自身が持っているスキルで他に秀でているものが特別なく、とても無力感に感じてしまいました。
ソーシャルビジネスにおいてはお金や人などが限られている分、他のビジネスと比べ、更に個人の能力をどのように活かすかが重要となってきます。
当時何もできなかった私にとって、その国のためなら半年間溜めたお金を寄付した方が100倍いいと思うぐらいでした。
こういった経験もあり、ベトナムに来るにあたっての不安は特にありませんでした。
大学在学時は発展途上国でのソーシャルビジネスに興味があり、機会があって、バングラデシュにあるグラミン銀行の関連機関であるマイクロファイナンス事業でインターンを半年間ほどしたのですが、その時の印象が強すぎました。
バングラディッシュの現地の言葉が話せるわけではなかったし、自身が持っているスキルで他に秀でているものが特別なく、とても無力感に感じてしまいました。
ソーシャルビジネスにおいてはお金や人などが限られている分、他のビジネスと比べ、更に個人の能力をどのように活かすかが重要となってきます。
当時何もできなかった私にとって、その国のためなら半年間溜めたお金を寄付した方が100倍いいと思うぐらいでした。
こういった経験もあり、ベトナムに来るにあたっての不安は特にありませんでした。
日本とベトナムでの文化的な違いは何ですか?
色々ありますよ。直球に言うと、ベトナムは言い訳文化です。自分の失敗を認めず、プライドが高い人も多いです。恐らく、私が怒っているつもりでなくても、責められているように感じるのだと思います。日本はお互いの失敗をカバーし合う風潮がありますが、ベトナムはどちらかというと個人の責任を明確にしたいという風潮がありますね。身にならない議論が続いてしまうこともありますから、攻められていると感じさせないよう、やんわり聞くように意識しています。
こういった文化の違いは、ベトナムに来て2週間くらいで気付きました。
他にも、ベトナムは農村文化がまだまだ根強い部分があり、個人と個人の関係が強いです。会社は家族みたいなところがあり、論理的にやっていくと付いてきてくれません。特に、「日本では〜」はNGワードです(笑)。その代わり、「こうしてくれないと、俺が嫌なんだ!」など感情を出すと、素直に聞いてくれます。
こういった文化の違いは、ベトナムに来て2週間くらいで気付きました。
他にも、ベトナムは農村文化がまだまだ根強い部分があり、個人と個人の関係が強いです。会社は家族みたいなところがあり、論理的にやっていくと付いてきてくれません。特に、「日本では〜」はNGワードです(笑)。その代わり、「こうしてくれないと、俺が嫌なんだ!」など感情を出すと、素直に聞いてくれます。
BUSINESS
荒島さんの事業ではスイーツ店舗、Cooking Studioなどを展開していますが、ベトナム人の味覚は違うんじゃないですか?
ベトナム人の方が、甘さ控え目のものが好きですね。
ベトナムというと、ベトナムコーヒーなどを連想して「甘いものが好きそう」というイメージを持たれる方が多いかもしれませんが、ベトナムの方々はお菓子を食べ慣れておらず、どちらかというとフルーツを食べ慣れているんです。フルーツの甘さが彼らの甘さですから、日本人とベトナム人の甘さに対しての味覚は全然違いますね。目で見て綺麗なものは同じように綺麗ですが、味覚となると話は違います。日本の味とベトナムの方々の口に合う味のバランスが、ちょうど中間になるものがベストですよね。
ベトナムというと、ベトナムコーヒーなどを連想して「甘いものが好きそう」というイメージを持たれる方が多いかもしれませんが、ベトナムの方々はお菓子を食べ慣れておらず、どちらかというとフルーツを食べ慣れているんです。フルーツの甘さが彼らの甘さですから、日本人とベトナム人の甘さに対しての味覚は全然違いますね。目で見て綺麗なものは同じように綺麗ですが、味覚となると話は違います。日本の味とベトナムの方々の口に合う味のバランスが、ちょうど中間になるものがベストですよね。
Cooking Studioのターゲティングやマーケティングは困難でしたか?また事前の予定通りでしたか?
当初の想定ではベトナム人と、日本人を含む外国人半々くらいかなと思っていましたが、実際は95%がベトナム人でした。年齢層は、20代半ばから30代半ばの女性が多いですね。
トライアルのレッスンでは通常の半額に設定して告知をしたら、多くの予約が短期間でありました。これはいけると思い、トライアルを終えると、なぜかみるみるお客さんが減っていきました。原因を考えてみると、価格設定に問題があると気付きました。日本ではよくある手法でまずは価格を落として、来てもらうようにしますが、ベトナムではそれが効果的ではありませんでした。当初のターゲット層は幅を広く見過ぎていました。徐々に試行錯誤した結果、現在の主なターゲットは外資系のOLになりました。
ベトナムに住んで気付きましたが、外資系に勤務するような優秀な女性は、シンガポールやアメリカなどに留学しますが、家族が大切なのでベトナムに帰国するんです。その後シティバンクなどに入社しますが、20代後半になるとお金も時間も持て余している方が多いんです。おしゃれにCooking Studioに通う、というのがステータスの一つなのかもしれませんね。
トライアルのレッスンでは通常の半額に設定して告知をしたら、多くの予約が短期間でありました。これはいけると思い、トライアルを終えると、なぜかみるみるお客さんが減っていきました。原因を考えてみると、価格設定に問題があると気付きました。日本ではよくある手法でまずは価格を落として、来てもらうようにしますが、ベトナムではそれが効果的ではありませんでした。当初のターゲット層は幅を広く見過ぎていました。徐々に試行錯誤した結果、現在の主なターゲットは外資系のOLになりました。
ベトナムに住んで気付きましたが、外資系に勤務するような優秀な女性は、シンガポールやアメリカなどに留学しますが、家族が大切なのでベトナムに帰国するんです。その後シティバンクなどに入社しますが、20代後半になるとお金も時間も持て余している方が多いんです。おしゃれにCooking Studioに通う、というのがステータスの一つなのかもしれませんね。
どのようにコミュニケーション取られていますか?
もちろん、ベトナム語は話せた方が良いですよね。でも、仕事で使用できるレベルまで取得するにはかなりの時間が必要です。優秀な人材は大抵英語ができるので、もし英語でコミュニケーションが取れるのであれば、日本語もベトナム語も必要性がないのではとも思います。
海外で働くことで失敗や壁にぶつかった時はどのように対処しますか?
原因をしっかり考えたり、成功するまでトライ&エラーを繰り返すことを大切にしています。最終的な目標である「日本で政治家になる」ということを常に心に置いておくと、今現在目の前にあることが凄く小さいことに思えるんです。こんなところで立ち止まっててはいけない!と感じます。この目標がもし「ベトナムで一番美味しいケーキ屋さんになりたい」だったら、くじけてしまうでしょうね。
PRIVATE
日本に帰国したいですか?
政治家になることを目標としているのでいずれは日本に帰る予定ですが、その前に一度、逆輸入のような形で戻ってもいいかなと思っています。日本で何かする場合は、ベトナムのハス茶を使ったスイーツなど、ベトナムにフォーカスを当てます。日本の百貨店には美味しいものがたくさんありますが、目新しさはないですよね。そういう意味からも、ベトナムをモチーフにすると新鮮さがあるのではないかと思います。
荒島さんからのメッセージ!
基本的に悩んでる時間は、答えが出ないので無駄だと思います。一般的な悩む人というのは、成功したいと思う気持ちからとても注意深くなってしまいがちですが、落馬するのが人生です。走高跳びに例えると、歩幅やスピードを綿密に計算して、さあ飛ぶぞ!と飛んだ瞬間に台風が来るとか(笑)。私は「クイック&ダーティー」という言葉が好きなのですが、とりあえず飛んでみることはすごく大事だと思います。
あとは、自分自身で選択したこと、やったことを全て正解にすること。どんな道にも正解はありませんから、「自分にとって正解」というのは、大きなモチベーションになります。
あとは、自分自身で選択したこと、やったことを全て正解にすること。どんな道にも正解はありませんから、「自分にとって正解」というのは、大きなモチベーションになります。
AHR担当者からのメッセージ!
荒島さん、インタビューにご協力頂きありがとうございました!
一つ一つの言葉に説得力があり、荒島さんの目標に向かって突き進んでいる姿が印象的なインタビューとなりました。夢・野望に向かって「クイック&ダーティー」・・って、かっこいいですね!海外で事業を起こす方はこういった心構えや勢いのある方が多い気がします。
ベトナム現地のメディアや2016年開設の高島屋に出店されるなど、スイーツを切り口に活躍されている荒島さん、お話し頂きありがとうございました!私はそんな荒島さんに1票!
一つ一つの言葉に説得力があり、荒島さんの目標に向かって突き進んでいる姿が印象的なインタビューとなりました。夢・野望に向かって「クイック&ダーティー」・・って、かっこいいですね!海外で事業を起こす方はこういった心構えや勢いのある方が多い気がします。
ベトナム現地のメディアや2016年開設の高島屋に出店されるなど、スイーツを切り口に活躍されている荒島さん、お話し頂きありがとうございました!私はそんな荒島さんに1票!